骨盤はがし
【骨盤はがし】とは?
当院では、主に腰の筋肉である「腸腰筋」や「大腰筋」などの筋肉に対して施術を行います。
これらの筋肉にアプローチすることで、腰痛や腰部の症状軽減や、体のバランス全体において効果を実感していただくことが期待できます。
施術では、筋肉に対するアプローチが主となるため、骨格矯正施術と組み合わせて行われることがあります。腰の筋肉や関節にアプローチすることで、筋肉の緊張をほぐし、正しい状態に整える効果が期待できます。
具体的には、股関節、大腰筋、腸骨筋、ハムストリングス、腰方形筋、筋膜張筋、大腿直筋、側腹筋、仙結節靭帯、大殿筋などの腰部の筋肉や靭帯、関節に対してアプローチを行います。
これにより、筋肉の緊張をほぐし、正しい状態に整えることが期待できます。
ただし、妊娠中の方や股関節などが人工関節の方に対しては、施術を控えさせていただいております。
骨盤のまわりが固くなる原因?
骨盤まわりが固くなる原因と関連するリスクは様々です。
1つ目の原因としては、反り腰(前湾後湾亢進症)です。
・姿勢やゆがみの特徴: 生理湾曲が強い方、猫背や背中が丸い方、ぽっこりお腹の方、頭部が前に出ている方に多いです。
・起こりやすい症状: 頭痛を持つ方、肩こりの方、すべり症、背臥位(仰臥位)で寝られない、下半身太り、膝の痛み、疲れやすさなどがあります。
2つ目の原因としては、フラットバック(平背)です。
・姿勢やゆがみの特徴: 生理的湾曲が少なく、腰が丸まりやすい、骨盤が後ろに傾いている、臀部の筋肉が不発達(ペタンコ尻)、太ももの張りがないなどの特徴があります。
・起こりやすい症状: ぎっくり腰、腰痛、腰椎椎間板ヘルニア、坐骨神経痛、頭痛、肩こり、疲れやすさなどがあります。
骨盤まわりの固さや姿勢の異常は、体に負担をかけるだけでなく、関節や筋肉のバランスの乱れを引き起こす可能性があります。
その結果、さまざまな症状が現れることがあります。
【骨盤はがし】の施術を受けるメリットとは?
骨盤はがしを行うメリットは大きく分けて3点あります。
①腰痛やぎっくり腰の軽減
腰部の筋肉の緊張を緩め、硬くなっている筋肉にアプローチをすることで、なかなか軽減されない腰痛や定期的なぎっくり腰の症状を軽減することが期待できます。
②反り腰の改善
筋肉の緊張や関節の歪みによる反り腰にアプローチします。
骨盤の位置や姿勢を整えることで、関節への負担を軽減し、正しい姿勢と体のバランスを取り戻すことが期待できます。
③下半身のパフォーマンス向上と血流改善
骨盤や腰部の筋肉を正しい位置に戻すことで、下半身の大きな筋肉の動きをスムーズにすることが期待できます。
これにより、足の動きや運動能力の向上が期待できます。また、筋肉周辺の血管の血流も改善されるため、むくみや冷え性などの症状の緩和も見込めます。
骨盤の状態や周辺の筋肉のバランスが整うことによって、腰痛や姿勢の軽減、パフォーマンス向上、血流改善など様々なメリットが期待できます。
自分でできる【骨盤はがし】は?
ご自身で行っていただける骨盤はがしについてご紹介します。
【大殿筋、中殿筋へのアプローチ】
①横向き(側臥位)にベッドに寝ます。
②下側のお尻(骨盤)のあたりにゴルフボールを当てます。
③お尻を動かしてゴルフボールを転がします。硬い箇所に少し圧をかけて揉みほぐします。
ポイント: 硬いベッドや床で行うこと、体重をゴルフボールにかけ過ぎないことが重要です。
【ハムストリングスへのアプローチ】
①床に座ります(長座)。
②体重を足先にかけていきます。膝を曲げずに伸ばすことに注意しながら、深呼吸をしながら行います。
【大腿四頭筋へのアプローチ】
①仰向けに寝ます。
②伸ばしたい足の膝を曲げ、踵を自分のお尻に当てます。
ポイント: 無理に行いすぎないように注意します。
これらの方法により、大殿筋、中殿筋、ハムストリングス、大腿四頭筋にアプローチし、骨盤周辺の筋肉の緊張を緩めることが期待できます。
ただし、個々の状態や症状によって効果や適用性は異なる場合があります。
重度の問題がある場合や症状が慢性化している場合には、ぜひ当院へお越しください。
当院の【骨盤はがし】とは?
施術時間は8分で、さまざまな筋肉に対して10通りのアプローチ方法を行います。
【仰臥位】
1.股関節アプローチ: 股関節の回旋動作を行います。
2.大腰筋アプローチ: 大腰筋に圧を加えながら、同側の股関節を屈曲および内転させます。
3.腸骨筋アプローチ: 痛みがある方の股関節の股関節を外旋位にし、手のひらで腸骨部に押圧しながら、対側の手で股関節を外旋と内旋の動作を繰り返します。
4.ハムストリングスアプローチ: 患者様の股関節を90度屈曲の位置で保持し、術者は患者様と同じ膝関節で坐骨方向から膝を大腿部の後面に押し、患側の大腿部を握りながら膝の方向に引っ張ります。
【側臥位】
5. 腰方形筋アプローチ: 母指で腰方形筋に圧を加えます。
6.中殿筋、大腿筋膜張筋アプローチ: 股関節外旋と屈曲位で大転子周囲(中殿筋)に肘部で圧を加え、外旋方向に他動運動を繰り返します。
7.大腿直筋アプローチ: 前腕部で大腿部前面に押圧し、停止部方向から起始部に向かって三点で圧を加えます。
8.腹横筋アプローチ: 痛みがある方の股関節を上にし、術者は背面に位置します。上にある下肢の股関節と膝関節を軽度屈曲位にし、下にある下肢の下腿に膝を入れ、股関節を内転方向に持ち上げます(約10秒間)。
【伏臥位】
9. 仙結節靭帯アプローチ: 痛みがある方の膝関節を90度に曲げ、足関節を把持します。股関節は軽度外転位で対側の肘部で仙結節靭帯に圧を加えながら、前腕を内側に回転させた状態で股関節の外旋と内旋運動を繰り返します。
10.大殿筋アプローチ: 術者はアプローチする筋肉と同側に位置し、患者様の股関節を外旋と屈曲位にし、足底を術者の大腿部前面に固定します。手のひらで臀部に圧を加えながら、股関節を屈曲と伸展の運動を繰り返します。
これらのアプローチ方法により、多くの筋肉に対してアプローチすることができます。
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