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ばね指について

ばね指とは?

ばね指の原因は、手の使い過ぎによるものです。腱や腱鞘に継続的な負荷がかかることで、炎症を引き起こすとされています。

具体的な例としては、キーボードやマウスの操作、ゴルフやテニスといった手を使うスポーツ、ピアノなどの楽器演奏、洗い物などの家事が挙げられます。

また、女性の場合は妊娠中・産後・更年期といったホルモンバランスが大きく変化する時期に、血行不良により腱鞘が狭くなり、ばね指を発症するリスクが高まると言われています。

さらに、関節リウマチや糖尿病の方も、末梢の血行不良がみられることから、同様にばね指の発症リスクが高くなると考えられています。

ばね指の根本原因は?

ばね指は40代から60代の中年女性に起こりやすい症状です。
関節部分にある腱と、それを包む部分(腱鞘)に炎症が生じることにより発症します。
通常、親指に起こりやすい症状で、痛みが生じるだけでなく、伸ばしたり曲げたりする動作の際に引っ掛かりを感じ、弾くような動きが起こることがあります(弾発運動)。
早期に対処しないと、指を伸ばすことができなくなる場合もあり、他の指で無理に動かさなければならなくなることもあります。
1〜2歳のお子様にも発症することがありますが、この場合は腱鞘の狭窄または肥厚が関与しているとされていますが、詳細は明確にはなっていません。

こんなお悩みはありませんか?

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手のひら側の指の付け根の圧痛や熱感
指のこわばり
指を曲げ伸ばしした時の引っ掛かり感
指が曲がったまま戻らない
指が伸びきったまま戻らない

このような症状のある方はばね指の可能性があります。
特に明け方に症状が強くなりやすい傾向があり、男女ともに起こるものの更年期・妊娠中・授乳中の女性に特に多くみられる症状になります。
固定などによって動かさないでいると関節の拘縮をきたす可能性があるため、積極的に施術を行う必要があります。

ばね指に対する当院の考え

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当院の考えとしましては、指を曲げる腱(屈筋腱)に炎症が起こり、腱の通り道にあるトンネル(靱帯性腱鞘)で引っかかるようになることで発生すると考えられています。更年期の女性に多くみられ、妊娠中や出産後にもよくみられます。また、糖尿病をお持ちの方や人工透析を受けている方には、複数の指に生じることがあります。

朝起きたときに症状が強くなるのは、夜間に指を動かさないことにより屈筋腱がむくむためだと推測されています。指を動かしていると屈筋腱のむくみが軽減するため、日中には引っかかりが少なくなると考えられています。

手のひらの指の付け根に硬い部分ができ、押すと痛みを感じることがあります。また、指を動かすと「カクッ」とした引っかかりを感じることがあります。朝起きたときに最も症状が強く、日中には軽減が期待できます。状態が進行すると、指を完全に伸ばすことが難しくなる場合もあります。親指、中指、薬指に多く見られ、人差し指や小指にはあまり見られません。

ばね指はなぜ起こるのか?

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ばね指が起こる原因は一つではありません。

・日常生活や仕事で手を多く使う場合、特に同じ動作を繰り返すことが多い場合、手指の関節に負担がかかります。例えば、キーボードやマウスを使用したり、細かい作業を行ったりすることが該当します。
長時間同じ姿勢で手を使うことがばね指を引き起こす原因となることがあります。例えば、デスクワークをする際に不適切な姿勢を取ることがこれに該当します。

・運動不足でもばね指が見られることがあります。筋肉の衰えや関節の柔軟性の低下を招くことがあります。手指の関節も同様で、運動不足が続くとばね指のリスクが高まります。

ばね指を放っておくとどうなるのか?

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「ばね指を放置すると、指の第2関節が硬くなり、他の指の動きにも影響を及ぼすことがあります。握りこみができなくなることにより握力の低下や、指の変形が起こることもあります。

ばね指の初期段階では、指の痛みのみが現れますが、進行するにつれて指の引っ掛かりを感じるようになります。その後、自分で戻すことができない引っ掛かりとなり、指が戻らず曲がらないといった症状へと進行します。

初期の痛みの段階では、安静にしていれば軽減が期待できることが多いです。しかし、症状が進行し重症になると指が動かなくなることもあるため、早期から施術を行うことをおすすめします。」

ばね指に効果的な当院の施術メニューは?

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「1つ目は筋膜ストレッチです。

筋膜とは、ボディースーツのように全身を覆う非常に薄い膜のことで、痛みがある場所に直接アプローチを行うだけでなく、痛みの原因となっている部位を全身から探し出し施術を行うことが大切です。例えば、スマートフォンをよく使用する方では、肘周りや胸の筋膜が硬くなりやすく、その結果、ばね指に影響を与えることが多く見られます。

2つ目は鍼です。

鍼を施すことにより、手の経絡を中心に刺激し、全身の気血水のバランスを整えていきます。また、鍼の刺激によって筋肉の緊張をほぐし、血流の促進で痛みを感じさせる発痛物質を取り除き、酸素や栄養が痛みの箇所だけでなく全身へ運ばれるため、つらい症状の軽減が期待できます。」

その施術を受けるとどう楽になるの?

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「①筋膜ストレッチは、筋肉だけではなく、全身の筋肉を覆う筋膜を引き伸ばすストレッチです。当院で行っているストレッチはスタッフがしっかりと伸ばすため、ご自身で行うストレッチよりも、より深く伸ばすことができます。そのため、ばね指に関連する筋肉を直接緩めることができます。

②鍼施術では、原因部位に直接刺激を加えることにより、自己治癒力を高めるだけでなく、筋肉の緊張をほぐすことができます。その結果、酸素や栄養が痛みの箇所だけでなく全身に運ばれ、つらい症状の軽減が期待できます。」

ばね指を軽減するために必要な施術頻度は?

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「筋膜ストレッチを続ける場合、筋細胞の生まれ変わりには90日が必要ですので、90日以上の施術が必要となります。続けて行うことで筋肉の柔軟性も向上し、施術頻度は1週間以内に続けて行うことを当院では指導しております。

当院だけでなく、患者様にはご自宅でもストレッチを行うように指導しています。ばね指の再発予防も含め、今までの生活習慣から少しずつ軽減を目指していただいています。」