腰痛関連Q&A
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腰痛関連でよくある質問と回答①
Q.そもそもどうして腰痛になるの?
A.そもそも哺乳類の動物の骨格・筋肉は、4本足での歩行に適したつくりになっています。しかし、人類は進化していく過程で2本足で歩行をするようになりました。四足歩行から二足歩行に変わる中で一番大きく変化したと言われるのが『骨盤の傾き』です。急にからだのつくりが大きく変わってしまったために、骨盤の傾きは約30度前傾した形をとるようになりました。普段わたしたちが特別意識せずに取っている「立つ」という姿勢は、実は、前に傾いた骨盤の上に背骨や頭といった重たい上半身が乗っている、というかなり不安定な構造になっているんです。ですので、骨盤のすぐ上にあり、上半身を支えている土台となる腰にかかる負担が大きくなってしまい痛みが出てしまいます。 -
腰痛関連でよくある質問と回答②
Q.ぎっくり腰って何?どうしてなるの?
A.ぎっくり腰とは正式には『急性腰痛』と呼ばれています。急に姿勢の向きを変えた時や、座っている状態から立ち上がろうとした時、靴下を履こうとしたり下にある荷物を取ろうとする、顔を洗う等前に屈んだ時など、日常生活の中で急にからだを動かした時に瞬発的に腰部椎間板の内圧が上がったり腰部の筋肉に対して過度な負担がかかったりして突然発症するものです。ほとんどの急性腰痛は1ヶ月ぐらいで自然に治っていくことがあります。しかし、場合によっては1ヶ月~3ヶ月ぐらいかかる場合もありますので要注意です。ぎっくり腰が発生する原因としてははっきりわかっていないと言われていますが、筋肉の柔軟性の低下、骨の歪み、椎間板のクッション性の低下などトラブルなどが要因となっています。 -
腰痛関連でよくある質問と回答③
Q.ぎっくり腰になってしまった時はどうすればいいの?
A. もしぎっくり腰になってしまったら、動かせる範囲では動かした方が基本的には治りが早いです。もしもからだを動かすのが痛くて困難なようであれば、できるだけ痛みが出ない姿勢を取るようにしてください。座っている姿勢が楽な場合は、背もたれがしっかりある椅子に座り、腰と背もたれの間にクッションや枕を入れて座ってみてください。横になって寝ている姿勢の方が楽な場合は、痛みが出ない姿勢で横になってみてください。横向きの姿勢で足の間に抱き枕やクッション(無い場合は毛布や布団を丸めたもの)を挟んでみてください。また、初期は炎症が起きているので、10分〜15分ほど患部をアイシングして冷やしてください。コルセットをお持ちの方はからだを動かす時に、腰が安定させるためにコルセットを巻いた状態でにしたうことをおすすめします。 -
腰痛関連でよくある質問と回答④
Q.天気が悪いときにとくに腰が痛くなるのはなんで?よくあること?
A.雨が降ったり気圧が下がった時に腰痛が悪化したり、古傷が傷む方は当院の患者様でも多くいらっしゃいます。このように天気や気温、湿度、気圧の変化によってからだに痛みを感じてしまったり、体調不良になってしまったりすることを「気象病」といいます。天気・気温・湿度・気圧の変化に対して体内の分泌物や循環状態、自律神経系などからだの中のさまざまな場所に混乱が起こり、からだの痛みや体調不良を引き起こすといわれています。こういった気象病を防ぐためには、バランスの良い食事を取り栄養をしっかり摂取して、十分な休養を取ること。適度な運動や入浴によって血行を良くすることが有効です。 -
腰痛関連でよくある質問と回答⑤
Q.腰痛を予防するにはどうしたらいいの?
A.まずは一日中同じ姿勢でいたり、同じ動作を繰り返したりしないように途中で軽い運動や体操を取り入れてください。普段運動をする習慣のない方は週に一回〜でいいので運動する習慣を作ってください。そして、湯船につかってゆっくり入浴したり、お風呂上がりのからだがあったまった状態でストレッチをする習慣を作ってみましょう。また腰痛は心因性のものもあるため心理的ストレスを減らすことも有効です。こういった生活習慣の改善に加えて、腰回りの機能改善を図る事もとても重要です。体幹の筋力をトレーニングすることで体幹の安定性を高めること、猫背姿勢や反り腰といった不良姿勢を治すこと。ストレッチで股関節・太腿の柔軟性を高めることも重要です。