変形性膝関節症
変形性膝関節症の症状は「膝の痛み」と「変形」の大きく分けて2つあります。
初期に見られる症状
起き上がるとき、動き出すときにひざが強張る(重く感じる/鈍い痛みを感じる)
正座、階段の上り下り、急な方向転換といった動作時に痛みを感じる
中期に見られる症状
正座、深くしゃがむ動作、階段の上り下りなどが困難
膝が腫れ、熱感を持つ
歩くと軋むような音がする
末期に見られる症状
歩く、座る、しゃがむといった日常的な動作が困難になる
痛みに苛まれる時間が長くなり、精神的負担が大きくなる
変形性膝関節症に対する当院の考え
変形性膝関節症は、加齢を中心とした要因が影響して発症することが多いです。
膝関節の軟骨が柔軟性を失い、使い過ぎによる摩耗や関節の形状変化が原因となり症状が生じる疾患として知られています。この症状は、膝を動かすことで痛みを感じる、曲げ伸ばしの動作が難しくなるといったものから、さらには強い痛みが出ることもあり、その結果として日常生活の質(QOL)が低下することが考えられます。また、歩行にも影響が出る場合があり、施術の選択肢も限られてくることがあるのです。
変形性膝関節症の特徴として、症状は急に表れるわけではなく、長い期間をかけて進行していくという点が挙げられます。そのため、骨の健康な初期段階からの施術を行うことが症状の進行を遅らせる上で重要となるのです。
上述した内容が、変形性膝関節症に対する当院の考え方となります。
変形性膝関節症を放っておくとどうなるのか
症状が進行すると、膝の可動域が次第に制限され、最終的には関節軟骨がほぼ消失し、骨同士が直接接触する状態となります。この段階に至ると初期や中期に見られた症状が一層悪化し、日常生活における様々な動作に支障をきたすようになります。
①歩行や座り込む、しゃがむといった基本的な動作が難しくなる。
②痛みが持続し、その結果として心の負担も増大する。
③動き始める際に、膝の裏側に痛みを感じることが増える。
施術を受けずにこの状態が継続すると、膝が痛い→動かなくなる→筋力低下&体重が増加→変形性膝関節症の悪化の悪循環を繰り返します。このような状態を防ぐためにも、初期の段階での施術が重要です。
変形性膝関節症の軽減方法
変形性膝関節症に対する対処方法として、ヒアルロン酸注射や湿布、鎮痛剤の処方、電気刺激、マッサージ、テーピング、運動療法などが考えられます。
特に運動療法による効果には、以下のようなことが期待できます。
①痛みによって緊張した筋肉をほぐす。
②痛みや緊張で拘縮した関節の可動域を拡大する。
③血行を促進させる。
④痛みをきっかけに低下した筋力を向上させる。
⑤運動機能を回復させる。
変形性膝関節症が進行すると、痛みのために足を動かすのを避けがちになります。そうすると、膝周辺の筋力が減少し関節の安定性が低下します。それによってますます負担がかかり、痛みが強くなる・・・という悪循環になるため、このサイクルを防ぐためにも、ウォーキングや筋力トレーニング、ストレッチなどの運動習慣の取り入れが重要です。
変形性膝関節症の軽減が期待できる施術メニューは?
変形性膝関節症に対する当院の施術メニューとして、「鍼施術」と全身の骨格を整える「全身矯正」がございます。
「鍼施術」
まず、鍼施術の効果は筋肉の緊張や炎症を軽減することが期待できます。
変形性膝関節症は、膝関節の軟骨が失われ、使い過ぎによるすり減りや関節の変形が起こる疾患になっています。この軟骨の減少により、最悪の場合、軟骨のクッションが欠け、骨同士が直接接触することで痛みや炎症が生じることが考えられます。そこで、鍼施術によりこれらの症状を軽減する効果が期待できます。
「全身矯正」
次に、全身矯正は変形性膝関節症の予防にも効果が期待できる施術です。
全身の歪んだ骨格を適切な位置に調整することで、体全体のバランスを整えます。このため、早い段階で全身矯正を受けることで、骨格の不調和を修正し、膝関節への負担を軽減することができると考えられます。
何らかの不調を感じた場合は、全身矯正の施術を受けることをおすすめします。
その施術を受けるとどう楽になるのか
変形性膝関節症に対しての鍼施術では、膝の痛みに適した場所に鍼を使い刺激を入れていきます。この施術により、膝の痛みの軽減と可動域の向上が期待されます。
変形性膝関節症の基本的な施術法は、運動療法により膝周囲の筋肉を鍛えることで安定性を高めることです。しかし、痛みにより膝を動かさなくなったり運動する機会が減ると、可動域が狭くなり、膝の状態は悪化するという悪循環になりがちです。
一方で、鍼施術により膝の痛みが和らぐと、日常の動作が楽になるばかりでなく、膝の可動域も向上します。これにより、運動療法への取り組みも積極的に行うことができるようになるでしょう。
また、全身矯正を受けることで、体全体の骨格のバランスが整い、筋肉の緊張が解放されます。筋肉がリラックスすることで身体全体の負担が軽くなり、特に膝だけでなく全身が以前よりも楽になります。
変形性膝関節症を軽減するために必要な施術頻度は?
変形性膝関節症の施術において、身体の細胞が完全に生まれ変わるまでには約90日、つまり3か月の期間が必要とされています。そのため、変化を感じるためには最低でもこの3か月の施術が求められます。
また、痛みがなるべく出ないようにしたいという方は最低でも6カ月以上施術する必要があります。
変形性膝関節症の予防を目的とする方は、姿勢を正しい位置に整えるためには1年以上の施術が必要になります。
気になる症状がある方は、ぜひ一度当院にご相談ください。